医療法人 小野山診療所

TEL:06-6991-0385

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〒570-0028 大阪府守口市本町2丁目5番32号

患者さまを支える取り組み

透析治療の患者さまに充実した社会生活を送っていただくため、当診療所ではさまざまな試みを実施しております。

患者さまのライフスタイルに合わせた透析治療スケジュール

人工透析を行われる患者さまには、昼間はお仕事をされている方、パートタイムでおつとめの方、午前中は家事などでお忙しい方など、さまざまな生活スタイルの方がおられます。小野山診療所では、患者さまに透析治療を続けながらもできるだけ充実した生活を送っていただけるよう、透析治療の時間帯などを配慮して実施しております。

当診療所では患者さまのライフスタイルが、より快適で充実したものになるよう、休診日の日曜日以外は、祝日も含めて朝は午前8時(8:00)から、夜は火曜日・木曜日・土曜日に午後10時30分(22:30)まで透析治療を行っております。 現在、通院されている患者さまの1週間の透析治療スケジュールをいくつかご紹介します。

フットケアについて

小野山診療所ではすべての透析患者さま の足を日頃からチェックし、適切なフットケアを行うよう努めています。

いつまでも自分の足で歩くことは、生活の質を維持するためにたいへん重要な事柄ですので、当診療所では特に重要視しております。ところが、糖尿病や長期の透析により足の血管が固くなり、詰まり易くなることで足のトラブルとなり、歩行が困難となる可能性が高くなります。当診療所では、定期的に足の観察や爪のケアを行い、血圧脈波検査(ABI)などを行い足のトラブルの予防と早期発見に努めています。
また、関西医科大学総合医療センターを中心としたフットスキャン(足病変の早期発見)のネットワークに参加して、必要時にはアドバイスを頂くシステムになっております。

無料送迎について

ご自宅から診療所まで送迎いたします。車椅子の方もご利用いただけます。

小野山診療所では通院が困難な方に、ご自宅から診療所まで無料送迎サービスを実施しております。送迎車には車椅子のままご乗車いただける車両もあります。

送迎スタッフにはガイドヘルパーの資格を有するものもいますので、介助の対応も可能です。当診療所のスタッフにお気軽にご相談ください。

合併症の対策

透析治療を続けていると合併症が起こることもあります。合併症には2種類あり、透析を始めてすぐの時期に体が透析に慣れないために起こる合併症(短期的合併症)と、透析を長く続けているために起こる合併症(長期的合併症)があります。

どのような合併症が起こるかをよく理解し、早期発見や早い段階で対処を行うことで、透析導入後の合併症の発症や悪化を抑えられる可能性があります。当診療所では、日頃から各種の検査や患者さまへの問診などを通じて、合併症の予防・早期発見に努めています。

対策1:心電図や心臓エコー、
胸部レントゲンによる検査
汎用超音波画像診断装置
LOGIQ P5
一般X線撮影装置
MRAD-A20SC/14
心電図や心臓エコー、胸部レントゲンによる心臓の検査を定期的に行い、透析患者さまの最大の合併症である心不全・心筋梗塞の早期発見に努めています。
対策2:血圧脈波検査装置
による検査
血圧脈波検査装置による検査で、動脈硬化の進行程度や血管の狭窄や閉塞の有無を検査します。また、心臓疾患や動脈硬化の予防には血圧コントロールが大変重要になります。診療所内ではもちろん、患者さまにご自宅で行っていただく血圧測定の数値にも注意深く監視し、必要な場合は降圧剤の内服方法を検討し、より良い血圧コントロールをはかります。
対策3:ドライウエイト(透析時の
基礎体重)の設定
透析治療を受ける患者さまは尿が出ない状態の方が多く、摂取した水分が体にたまり、体重が増加します。一方透析治療を受けると体にたまった余分な水分を除くので、その分体重が減ります。「血圧が高くなく、むくみがなく、透析治療時の除水の際に急激な血圧低下を起こさない」という条件を満たす体重をドライウェイト(透析時の基礎体重)と言い、その設定が血圧管理の重要なポイントとなります。
体成分分析装置
In Body 3.2
当診療所では定期的に「体成分分析装置」を用いて体の基本成分である体水分量・筋肉量・体脂肪量などを測定し、体に浮腫がないかなど体組成の過不足を評価することで、ドライウエイト(透析時の基礎体重)設定の補助検査として利用しています。
対策4:感染症対策
透析患者さまは感染に対する抵抗力が低下しており、感染症にかかる割合が高いです。穿刺部(せんしぶ:注射針を刺したところ)から細菌が侵入して起こるシャント感染、尿量が少ないために起こる尿路感染、風邪をこじらせて起こる肺炎などがあります。

当診療所では、透析室に大型空気清浄機を設置したり、シャント(血液透析を行う際に動脈と静脈を体内または体外で直接つなぎ合わせた血管)部は常に清潔を保つなど衛生管理に最新の注意を払い予防に努めております。また、患者さまも栄養を十分にとることが大切です。当診療所の栄養相談や勉強会を通じて食事療法のご説明もいたします。

透析治療を受けられる方のご家族さまへ

栄養相談について良い体調を維持しながら、透析治療を安全に継続していただくため、食事のコントロールが必要となってきます。 定期的に透析治療患者さまのご家族に向けて勉強会を実施し、お食事についての相談も行っております。お食事のご相談はお気軽にスタッフまでお声かけください。

患者さまを支える
さまざまなイベント企画の実施

透析治療を続けていると、つい引きこもりがちになり外部との交流が少なくなったりするケースが見受けられます。当診療所では患者さまやそのご家族同士、また当診療所の医師やスタッフと、交流や情報交換をはかっていただくため、さまざまなイベント企画を実施しております。治療継続のためのご苦労やそれぞれの工夫を共有したり、最新の治療方法や生活の改善方法を知っていただく機会を設けています。

過去の日帰りバスツアーの様子